Takibi connect(タキビコネクト)は、
ふるさと納税を軸とした、
挑戦ストーリーを紹介することで、
地域で活躍する挑戦者と全国の応援者をつなぎ、
ファンを醸成するWEBメディアです。
そこには熱い情熱を持ち挑戦している事例が掲載され、
いつも人が集まっている焚き火のような
メディアを目指しています。
参加地域紹介
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北海道恵庭市
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欲しい未来はみんなでつくるー恵庭
自分たちが願う街の姿を市民と自治体が二人三脚で作り上げてきた恵庭市。ユニークな取組みと「自然と恵まれる庭」を慈しみ、主体的でやる気にあふれた人々の挑戦がここにある。
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福島県南相馬市
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挑戦によって100年続くまちを
平成18年、旧小高町、旧鹿島町、旧原町市の1市2町が合併して誕生した南相馬市。鎌倉開府前から脈々とうけつがれてきた国の重要無形民俗文化財、相馬野馬追のまちだ。
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北海道稚内市
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平和を願う最北の地での挑戦〜経済とエネルギーを自立させる〜
強い風が吹く最北のまち、稚内。古くから北方圏への玄関口として、国内外の交流を重ねてきた。地の利を生かし、日本のてっぺんから、平和と自立へのアクションをとり続けている。
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北海道長万部町
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課題先進地域としての新しい挑戦が始まる町
自然が豊かで古くからアイヌの先住地でもあった長万部。通の要衝として明治から昭和時代と栄えてきた。急激な過疎化と高齢化が進行する中、豊かなまちづくりへの挑戦が、はじまっている。
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プロジェクト
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- 岩見沢「えみふる」から広がる、子どもも大人も笑顔の子育て
- 文:髙橋さやか 写真:斉藤玲子
「子育ての相談って、ハードルが高いでしょう。だから、親子で遊びに来れる場に子育て支援機関を集めたんです」と話すのは、岩見沢市教育部長の所美穂子さん。
岩見沢市中心部の複合商業施設「であえーる」内にある、こども・子育てひろば「えみふる」。大人もワクワクするような遊びの空間に、子育て支援センター、保健センターなどが隣接し、気軽に子育ての相談ができる場となっています。「えみふる」誕生の背景にあったのは、記憶の継承と新しい価値の創造。立ち上げにたずさわった、岩見沢市の所美穂子さんと森さんにお話をうかがいました。 - 岩見沢市
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- 輝く豆を世界に届ける。日本一の豆のまち本別が紡ぐ歴史
- 文:三川璃子 写真:山田祐介
十勝の東部に位置し日本一の豆のまちと呼ばれる、本別町。晴天が多く、冷涼な気候が特徴のまちです。この恵まれた気候を地元では「十勝晴れ」と呼び、温かな日差しをたっぷり浴びて育つ豆は、大正時代から多くの人に愛される産品でした。本別町を支えてきた豆の歴史と、豆の生産を守る物語をひもときます。 - 本別町
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- IoTの力で未来へ繋がる産業を。村民とともに創る「誇れる」作物
- 文:三川璃子 写真:原田啓介
「いちごの産地として猿払村の名前が広がって欲しい」ーー雇用を増やし、人口減少に歯止めをかけるため、猿払村でIoT推進事業が始動。その第一歩として、いちご、葉物野菜の栽培(施設園芸栽培調査研究事業)が2020年にスタートし、未来に向けて大きな一歩を踏み出しました。
2021年の取材から1年。最新技術を駆使した野菜・いちごの栽培はより本格的な動きになっています。新たなメンバーも加わり、形を変えながら挑戦の幅を広げるIoT推進事業。地域おこし協力隊の塚田治幸さん、坂入亮兵さん、藤田旅人さん、企画政策課小高翔太さんにお話を伺いました。 - 猿払村
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- 平和の尊さを未来へ。稚内が目指す医療と子育て制度の充実
- 文:三川璃子 写真:原田啓介
安心して子どもを産み、育てられる町へ。
45km先にはロシアサハリンが見える国境の町、稚内。ここでは、かつて他国との争いが身近にありました。当時の辛く悲しい出来事は、風化することがないよう、次の世代へと受け継がれています。
「これから生まれてくる子どもたちには同じ想いをして欲しくない」
誰もがすこやかに育つ環境づくりを目指し、稚内市では子育て運動や医療制度の充実を図ってきました。
一筋縄ではいかなかった、今日までに至る歩み。稚内が目指す「高齢者も子どもも輝ける未来」への取り組みについて、稚内市生活福祉部の高師さんと山川さんにお話を伺いました。 - 稚内市
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- 閉校をチャンスに変えた「三笠高校生レストラン」という一筋の光
- 文:浅利 遥 写真:斉藤 玲子
三笠から「食」のプロフェッショナルを。
かつて炭鉱で栄えた三笠市は、三笠高校を基軸に「食」をテーマにした新たなまちづくりのモデルを描いています。
道内の公立高校では初めて、食物調理科の単科校を設置。「食」への理解を深める教育を行い、生徒が腕を磨くための研修施設「三笠高校生レストラン MIKASA COOKING ESSOR(エソール)」を2018年にオープン。注目を集めています。
地域の活性化と生徒たちの成長を裏で支える、三笠高校調理部顧問の斎田雄司さんと製菓部顧問の鈴木多恵さんにお話を伺います。 - 三笠市
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- 消滅可能性都市から若き挑戦者が集うまちへ。全力で挑む移住促進
- 文:高田江美子 写真:鈴木宇宙
宮城県の最南端。阿武隈高地に囲まれ、美しい山々と阿武隈川の雄大な渓流の眺めに心穏やかになる丸森町。
自然豊かなこの町は、少子高齢化や若い世代の流出が著しく、2014年には「消滅可能性都市」※に指定されるなど、人口減少の大きな課題を抱えています。課題解決へと大きく舵を切り、地域おこし協力隊を活用した移住促進施策へと踏み出した、丸森町。地域おこし協力隊制度の導入に尽力した安達さんと、現在協力隊のサポートに奔走する大古田さんに、お話をうかがいました。
※人口減少によって存続が困難になると予測されている自治体 - 丸森町
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- 日本一の公民館が目指す、住民が主役の地域づくり
- 文:高田江美子 写真:鈴木宇宙
「公民館」という場所に対して、どんなイメージを持っていますか?
あまり馴染みがない方もいれば、よく利用するという方もいるでしょう。本来、公民館とは、地域住民にとっての学習拠点であり、交流の場としての役割を果たす場所。
公民館本来のあり方に立ち帰り、住民とともに歩む地域づくりをおこなうのが、宮城県白石市の斎川公民館です。取り組みが評価され、全国に14,281館※ある公民館の中から、文部科学省の第72回優良公民館表彰で「最優秀公民館」を受賞しました。
※平成30年度社会教育調査より
公民館で活動の中心となり奔走する、斎川まちづくり協議会会長の畑中さん、事務長の佐藤さん、白石市役所の佐々木さんにお話をうかがいました。 - 白石市
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- 日本一の真狩ゆり根を100年続くものに。小さな村の大きな挑戦
- 文:高橋 さやか 写真:髙橋 洋平
羊蹄山の麓にある小さな村、真狩。肥沃な大地と清らかな水に恵まれた地の利を生かし、農業が盛んな村です。なかでも名実ともに日本一を誇るのが「ゆり根」。収穫まで6年もの歳月を要し、大切に育てられます。真狩村を支えてきたゆり根生産のはじまりと、未来に続く物語。ゆり根農家の田村豊和さん、長船寛さん、武田竜太さんと、真狩村産業課長の酒井さんにお話を伺いました。 - 真狩村
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- 子どもの豊かな発想が育むニセコらしいまちづくり
- 文:浅利 遥 写真:斉藤 玲子
ニセコが人々を魅了するのは雄大な自然だけではありません。
自然の美しさを楽しむグリーンシーズン、パウダースノーと戯れるウィンターシーズン。国内外から訪れる多くの人々の心を掴むニセコ町を支えてきたのは、町民ひとりひとりの行政参加でした。 - ニセコ町
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- 誰もが輝く村、猿払へ。地元愛を胸に挑み続ける地方公務員マーケター
- 文:三川璃子 写真:原田啓介
ホタテ漁が盛んに行われる海と、酪農地の緑に囲まれた最北の村、猿払。ここには現在2,675人の村民が住んでいます。
「誰もが輝ける場所がある」
村民が輝く場所を守り、広げるため、猿払村役場は旗を上げ続けています。
この村で生まれ育ち、大好きな村のために挑戦を続ける一人の職員がいます。企画政策課の新家拓朗さん。猿払への愛と、活動に込められた想いを伺います。 - 猿払村
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- 稚内の誇り「稚内ブランド」を通して、心の距離を縮める
- 文:三川璃子 写真:原田啓介
日本海とオホーツク海の二つの海に囲まれ、なだらかな丘が広がる町。この雄大な自然から生まれた水産物や畜産物は、稚内を代表する産品として全国に届けられています。
「商品が手に届いた瞬間、その場で稚内を感じられるように」
時代の大きなうねりの中で、「本物」にこだわり守り続ける稚内ブランド。ブランドを立ち上げ、稚内のファンを増やす歩みにはさまざまな想いがありました。 - 稚内市
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- 赤ちゃん誕生の感謝を形に。「町の資源」が羽幌の未来につながる
- 文:三川璃子 写真:原田 啓介
生まれたばかりの赤ちゃんは、1日の大半を抱っこと「布団」で過ごします。それだけに赤ちゃんにとって、布団は大事なもの。
「羽幌に産まれて来てくれてありがとう」
そんな想いを形に、羽幌町では新生児に焼尻サフォークのめん羊布団をプレゼントする事業を行っています。かつては、産業廃棄物として捨てられていた焼尻サフォークの羊毛。この羊毛が、赤ちゃんも安心して使える町の資源になるまでには数々の試行錯誤が必要でした。
羽幌の子どもたちの未来を考え、資源を守り続けている緬羊工房の本間範子さんからお話を伺いました。 - 羽幌町
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- どんな人にも言葉でつながる喜びを。 石狩市手話基本条例誕生の物語
- 文:髙橋さやか 写真:斉藤玲子
「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」ーーわたしたちは普段何気なく、言語というコミュニケーション手段を使って生きています。海外旅行でカタコトの外国語がつうじた時、覚えたての手話でコミュニケーションを取れた時。共通の言語に心がつながる喜びを感じることがあります。石狩市では、手話を言語としてとらえ、どんな人にも言葉でつながる喜びを目指した条例が制定されました。石狩市手話基本条例ができるまでの背景とあゆみ、そしてこれからを石狩市役所の鈴木さんと山本さんにうかがいました。 - 石狩市
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- 時代がかわっても心安らぐまちに 岩見沢に流れる「ゆあみ」のこころ
- 文:髙橋さやか 写真:斉藤玲子
岩見沢というまちの名前の由来を知っていますか?
開拓時代に休泊所が設けられ「浴(ゆあみ)」の場であったことから、徐々に転じて、岩見沢になったと言われています。夏は、木々や田畑の緑が美しく、冬は雪が壁のようにうず高く積もる有数の豪雪地帯。自然と共生するまちは、時代が変わっても人々の笑顔があふれています。心身に安らぎを与えるまちは、どのようにつくられていったのか、岩見沢市役所の須田さんと東出さんにお話をうかがいました。 - 岩見沢市
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- 最北のイチゴの産地へ。新たな産業の歴史がはじまる
- 文:立花実咲 写真:原田啓介
日本全体の課題、人口減少。その減少速度は、地域によって違います。猿払村はホタテの稚貝放流事業によって雇用が安定し、人口の減り方はゆるやかになっています。 - 猿払村
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- 獲り尽くして消えたホタテ。どん底から日本一の漁獲量を誇る村への復活劇
- 文:立花実咲 写真:原田啓介
「人間は神々と力を競うべきでない 人間は自然の摂理に従うべきだ」
この言葉は、オホーツク海をのぞめる道路沿いに建てられた「いさりの碑」に、刻まれています。 - 猿払村
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- 1000年の歩みを次の時代へ 「相馬野馬追」を受け継ぎ支える影の立役者たち
- 文:高田江美子 写真:鈴木宇宙
南相馬市には、1,000年以上に渡り受け継がれてきた伝統行事があります。国指定重要無形民俗文化財にも指定されている相馬野馬追です。
4百余騎の騎馬武者たちが、重厚感ある甲冑に身を包み、先祖伝来の旗指物を背になびかせた姿で集結。騎馬武者たちが街を行進する「お行列」、勇猛果敢に疾走する「古式甲冑競馬」、打ち上げられた御神旗を奪い合う「神旗争奪戦」など、人馬一体となって壮大な戦国絵巻が繰り広げられます。さながら戦国時代にタイムスリップしたような騎馬武者の姿は多くの人たちの心をつかみ、例年16万人もの観光客が訪れる夏の風物詩です。 - 南相馬市
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- 厄介ものが地域を救う? 自然エネルギーに懸ける街の未来
- 文:立花実咲 写真:原田啓介
「風さえ無ければね」。
稚内市に長く住んでいる人ほど、そんなふうにおっしゃるそうです。学校の運動会やお祭りではテントが吹き飛んだり、お弁当が散らかったり。屋外を楽しむのがままならないほどの強い風は、稚内の特徴でもあり、常に悩みの種でした。
今までは厄介ものだった風。これからは地域の未来を救う、最後の手段になるかもしれません。 - 稚内市
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- 稚内は、はしっこではなく世界へ続く第一歩。紡がれる樺太との歩み
- 文:立花実咲 写真:原田啓介
稚内は、日本の最北の地。
ですが、かつて稚内よりさらに北に、日本の領土が広がっていた時代があります。
日露戦争翌年の1905年から、第二次世界大戦が終わる1945年まで、樺太(現在のサハリン)の南半分は、日本の国土の一部でした。そして稚内を玄関に、積極的な交流がおこなわれていたのです。 - 稚内市
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- どんな環境でも生み出していける 南相馬でゼロから100のビジネスへ
- 文:高田江美子 写真:鈴木宇宙
2011年3月11日に発生した東日本大震災。東京電力福島第一原子力発電所の事故により、福島県南相馬市小高区では、全住民1万2,842人(当時)が避難を余儀なくされました。当初予想されていた帰還者は10%ほど。2016年7月12日に避難指示が解除されたのち、徐々に住民たちが戻り、現在は7,246人が小高区で暮らしています。(2020年6月30日時点) - 南相馬市
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- 33年の歩みを未来へつなぐ 持続可能な町に向けた東京理科大学と長万部の挑戦
- 文:高橋さやか 写真:斉藤玲子
海もある。山もある。あたたかい人たちがいる。
渡島半島内浦湾に位置する長万部町。
札幌と函館の中間にあるこの町は、古くから交通の要衝として栄えてきました。「自然豊かな環境で人間性を育む教育を」と願った東京理科大学(以下、理科大)がこの地にキャンパスを構えたのは、1987年のこと。33年にわたる大学と町とのつながりは今、町の未来づくりへと歩みを進めています。 - 長万部町
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- コミュニケーションを育むのは1冊の本から 家族をつなぐブックスタート
- 文:高橋さやか 写真:斉藤玲子
読書離れが叫ばれて久しい中、「読書のまち」としての取組みを20年以上つづけてきた恵庭市。全国にさきがけて導入したブックスタートをはじめ、小中学校への図書館司書配置、まちじゅう図書館など、独自の施策をうちだしてきました。
お話をうかがったのは、ご自身のお子さんがブックスタートの一期生という、恵庭市教育委員会教育部読書推進課課長の黒氏優子さんです。 - 恵庭市
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- 市民の情熱にまちが動いた 花を素材につくりあげた時が経っても美しいまち
- 文:高橋さやか 写真:斉藤玲子
「花のまち」として、全国的に知られる恵庭市。「恵まれた庭」という地名にふさわしく、花と緑で彩られたまちは、市民が中心となり長い時間をかけてつくられてきました。
人の手がかかる花は、景観を美しくするだけでなく、関わる人の間にコミュニケーションを生み、まちを息づかせてきたのです。 - 恵庭市
事業者の想い
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- 概念が変わる生そうめん 岩見沢「めんめん。」が切り開く道なき道
- 文:浅利 遥 写真:斉藤 玲子
北海道岩見沢市に生そうめんあり。「そうだ、今日は生そうめんにしよう」そんな会話が日常で溢れる時代が来ることを夢見て、生そうめんの普及に闘志を燃やす「めんめん。」店主の川口義行さん。生麺ならではのもっちり弾力のある食感と道産小麦の豊かな風味に、そうめんの概念が変わります。未だなき道を切り開いていく川口さんの根っこには、どんな熱い想いが灯されているのでしょうか。 - 岩見沢市
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- 岩見沢産の最高峰小麦を食卓の風景に ベーカリーカンスケが届ける食のよろこび
- 文:浅利 遥 写真:斉藤 玲子
パンの原料となる小麦。原産地までは気に留めないかもしれませんが、実は使用されている小麦の多くは外国産です。そうした中、岩見沢で生まれた小麦「キタノカオリ」の美味しさを全国へ広めようと、「Farm to Table」を掲げパン作りに勤しんでいるのが、ベーカリーカンスケ代表の山本吉信さんです。
山本さんが作るパンの美味しさは、地元で生産される小麦を自分の目で確かめるところから。小麦の持ち味を生かしたパンを日本中の食卓へと届けています。 - 岩見沢市
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- 噴火湾の味を食卓へ。マタツ水産が挑むおいしさへの飽くなき探求
- 文:高橋さやか 写真:髙橋洋平
「水産は不安定な仕事、だから商品力を上げていくことが大切なんです」。そう語るのは、長万部町にある株式会社マタツ水産取締役営業部長の東さん。1986年に鮮魚卸売業からスタートしたマタツ水産は、蒸しホタテやイクラなどの厳選した海産物を、日本国内にとどまらず海外にも届けています。 - 長万部町
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- ポップコーンでお客様の笑顔も弾かせたい。前田農産食品の苦悩と挑戦の歩み
- 文:三川璃子 写真:山田祐介
香ばしい匂いをかぐだけで、自然と映画館やお祭りの情景が浮かぶポップコーン。現在、日本に出回るポップコーンの原料は、ほとんどが海外輸入です。国内での栽培事例がまだ少ない中、ポップコーンの栽培と加工に挑んだのが、前田農産食品株式会社 4代目の前田茂雄さんです。
「生産者と消費者の距離を縮めたい」ーーそんな想いを胸に、前田さんが新たな食文化を創るため奮闘するのには、ある理由がありました。 - 本別町
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- 大好きな本別の特産品を残したい。伝統を守りつなげる渋谷醸造の軌跡
- 文:三川璃子 写真:山田祐介
日本の伝統食品である「味噌」や「醤油」。和食ひいては日本の食卓にとって、欠かせない存在です。
日本一の豆のまち・本別町で80年以上に渡って、味噌や醤油などの発酵食品を製造する渋谷醸造。一度は閉業の危機にさらされたものの、現代表の岡田清信さんが引き継ぎ、伝統の味を守り継いでいます。「小さな頃から渋谷醸造の味噌汁が好きだった」と語る岡田さん。渋谷醸造のこれまでの歩みと岡田さんが商品に込めた想いをひもといていきます。 - 本別町
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- 親子二代で“真面目に一生懸命に”。日下食品が守り継ぐ味と想い
- 文:高田江美子 写真:鈴木宇宙
江戸時代に、伊達政宗の家臣・片倉小十郎景綱公の居城である、白石城の城下町として栄えた宮城県白石市。蔵王連峰のふもとに位置するこのまちは、堀割や水路、商家の蔵が点在し、城下町の趣を今に残しています。
白石市で戦後間もない時代に「日下屋」として創業し、現在は「町のおもち屋さん」として地元の人たちに愛されている有限会社日下食品。二代目としてさまざまな挑戦を続ける、日下清さんにお話をうかがいました。 - 白石市
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- 十勝の豆で幻の納豆を。やまぐち醗酵食品が守り抜く今も昔も変わらぬ味
- 文:三川璃子 写真:小林大起
95%以上を輸入大豆に頼っている今の日本。日本食である納豆も、ほとんどが輸入大豆で作られています。そうした中、十勝の豆に誇りをもち、幻の納豆をつくりつづける方がいます。やまぐち醗酵食品の2代目 代表の山口謙一さんです。先代から受け継いだ昔ながらの製法を大事にしながら、美味しさを追求する山口さんにお話をうかがいました。 - 本別町
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- 猿払の歴史もまるごと届けたい。巡り会い、伝播する小松水産の想い
- 文:三川璃子 写真:原田啓介
成功の裏側には必ずみんな苦労があるーー「ホタテの村」「年収の高い村」として、今では数多くのメディアに取りあげられる猿払村ですが、ほんの数十年前には想像を絶する苦悩時代を乗り越えていたのでした。
「猿払村が奮闘した歴史も一緒に届けたい」と語ってくれたのは水産業、土産・飲食店「さるふつまるごと館」を経営する小松水産代表の小松孝喜さんです。
猿払村の特産品ホタテをはじめ、牛乳やバターなどいくつもの商品を通して、猿払の魅力を発信し続ける小松さんの想いを伺います。 - 猿払村
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- 牛への敬意を胸に。人の営みと自然をつなぐ髙橋牧場のあゆみ
- 文:浅利 遥 写真:斉藤 玲子
「あそこにたくさん牛がいますよ!」
羊蹄山と広大な牧草を望む店内からは、のびやかに過ごす牛たちと、笑み溢れるお客さんの姿が。ニセコ髙橋牧場で店長を勤める高井さんは、何気ない会話の中で牛がいる方を笑顔で示してくれました。
「株式会社 髙橋牧場」は、高井さんの父であり酪農家の髙橋守さんが立ち上げ、牛乳のあらたな活路を見出しながら、事業を展開してきました。搾りたての牛乳が織りなすピュアな美味しさに出会える髙橋牧場は、多くの人々で賑わっています。 - ニセコ町
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- 第2の人生にワインがかけた魔法 ニセコの未来へ繋ぐ終わりなき夢
- 文:浅利 遥 写真:斉藤 玲子
「海の向こうには何があるんだろう?」ーー好奇心を抱き、佐渡島から世界を見渡した1人の青年。やがて長い海外生活を経て、第二の人生の舞台に選んだのはニセコ町でした。2005年に原野を購入して開墾を始め、誰も手掛けたことのなかったニセコでワイン造りに挑んだ本間泰則さん。
2016年にワイナリーを設立、ニセコならではの味を10年以上探求し続け、現在はスパークリングに特化したオーガニックワインを造っています。 - ニセコ町
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- 丸森を広く外へ。GM7の多様性が創り出す新たな町の魅力
- 文:高田江美子 写真:鈴木宇宙
2018年4月に立ち上がり、丸森町を起点とする地域商社として、物販、観光推進、飲食、指定管理施設の運営など多岐に渡る事業を通じて、まちの魅力を発信している株式会社GM7。立ち上げ当時から事業運営に尽力する代表取締役COOの音羽幸保さんと、地域商社チームの山本楓子さんにお話をうかがいました。 - 丸森町
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- 猿払ならではの体験を。ヤマトさるふつ観光が紡ぐ地域のストーリー
- 文:三川璃子 写真:原田啓介
「地元のものを使って、よそにないものを」ーー猿払村の食材を使い、アイデア溢れる商品を生み出す観光会社があります。1982年創業のヤマトさるふつ観光です。ホタテと牛乳を組み合わせた「さるふつ鍋」や「帆立のり」は、多くの人に愛され、メディアにも大きく取り上げられるほど。
土産店、レストラン、ホテルの運営も行うヤマトさるふつ観光ですが、もともとは小さなソフトクリーム屋さんから始まったといいます。約40年間に渡り、猿払村の「観光」を担う、ヤマトさるふつ観光会長 鳥谷部徹雄さんにお話をうかがいました。 - 猿払村
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- 豊かな蔵王の恵みを生かし、紡いできた山田乳業の歴史と情熱
- 文:高田江美子 写真:鈴木宇宙
「フロム蔵王」のブランド名で全国に乳製品を届ける山田乳業株式会社。明治17年に前身となる山田養生舎を創業、移転や合資会社を経て昭和38年に山田乳業株式会社となりました。135年以上に渡って白石市に根ざし、地域とともに歩み続けてきた山田乳業株式会社の常務取締役の山田光彦さんに、お話をうかがいました。 - 白石市
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- 自然と呼応して編み出す猪狩農園の米づくり
- 文:浅利 遥 写真:斉藤 玲子
「大きくいえば僕らだって自然の一部だと思うんです。」ーーいのちのはじまりに宿る、水や緑、風などの自然。自然の中で生き物は生まれ、作物が育まれ、私たちは生かされています。自然という言葉の捉え方はさまざまですが、ニセコ町で自然栽培に挑む猪狩農園4代目・猪狩和大さんは、自然との向き合い方が米づくりにも通じているといいます。 - ニセコ町
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- 美味しい海苔文化を繋ぐ。黒潮海苔店が目指す地域に愛されるお店
- 文:高田江美子 写真:鈴木宇宙
南相馬市の原ノ町駅前に店舗を構える海苔専門店「黒潮海苔店」。昭和41年に創業し、今年で55年を迎えました。老舗の専門店と聞くと敷居が高い印象がありますが、“地元の海苔屋さん”として親しまれています。
創業からの歩みと大切に守り続ける海苔へのこだわりについて、二代目として店舗を切り盛りする専務取締役の小迫三晴さんにお話をうかがいました。 - 南相馬市
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- 最北の景色と牛を守りたい。自然と共存し、歩む宗谷岬牧場の物語
- 文:三川璃子 写真:原田啓介
最北の海に囲まれた宗谷丘陵の頂上。なだらかな緑の波に乗って丘を登ると、その先には、思わず息をのむ圧巻の景色が広がり、水平線も眺めることができます。 - 稚内市
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- 「用の美をもつ家具」の夢を繋ぐ。北海道民芸家具を支え続けた職人
- 文:浅利 遥 写真:斉藤 玲子
私たちの暮らしに寄り添い、生活に溶け込む家具。親子2代3代に渡って受け継がれるような良質な家具が、北海道三笠市で生み出されています。
「家具は心の豊かさや潤いある生活をもたらす、ひとつの文化のようなもの」と語るのは、飛騨産業株式会社北海道工場相談役の東海林貞雄さん。15歳から家具職人の世界に飛び込み、60年以上に渡りこの道を歩んできました。
北海道民芸家具から飛騨産業株式会社までの紆余曲折の道のりをうかがいます。 - 三笠市
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- 真狩の風に乗せて届ける マッカリーナが繋ぐ奇跡のひと皿
- 文:本間 幸乃 取材・編集:高橋さやか 写真:斉藤玲子
「蝦夷富士」とも呼ばれる羊蹄山の南麓にある真狩村は、札幌から車で約2時間ほど。雄大な自然と牧歌的な景色に溶けこむように佇むのが、深緑色の屋根のレストラン『マッカリーナ』です。木がふんだんに使われた建物に入ると、ホッと息を吐いてしまうほど。まちと食と人をつなげた、風のレストランマッカリーナの物語を、マネージャーの橋本貴雄さんに伺いました。 - 真狩村
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- 先代の言葉と共に受け継がれ60余年。水産加工の幅を広げるうろこ市の物語
- 文:三川璃子 写真:小林大起
“しばれる”冬風にさらされ、旨味がギュッと凝縮される干物。”しばれる”とは、北海道弁で「厳しい寒さ」を意味します。強い風が吹き荒ぶ稚内で60年以上に渡り、干物をはじめとする海産物を扱ってきた、水産加工会社うろこ市。
減船による漁獲量の減少など、時代の波に翻弄されながらも歴史を守り続ける、うろこ市3代目の秋元哲哉さんにお話を伺います - 稚内市
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- 理想と現実のはざまで。長万部アグリが探るスマート農業の可能性
- 文:高橋 さやか 写真:小林 大起
「かにめしのまち」として知られる長万部町。内浦湾に面した地形を生かし、古くからホタテや毛ガニなど、水産を主要産業としてきました。基幹産業である水産業に加えて、農業でも町を盛り立てようと、アグリビジネスの確立に向けた先進的な取り組みが行われています。地方創生事業のパイロットファームとして、2017年にスタートした長万部アグリ株式会社。農場長を勤める黒川さんにお話をうかがいました。 - 長万部町
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- 大好物を守る。曲がりくねっても歩むサン・ミート木村という道
- 文:高橋さやか 写真:小林大起
誰かに自慢したくなるような、大切な想い出の味はありますか?
祖母がつくってくれたあたたかい豚汁。兄弟みんなで包んだ餃子。休日に父がつくってくれた焼きそば・・きっと誰しも懐かしい思い出とともにある、大好きな味があるのではないでしょうか。
「小学生の頃、学校から帰ってはサン・ミートのお肉を焼いて食べていたんです。大好物だった」と語るサン・ミート木村の店長、木村充さん。大好物が守るべき存在になるまでの紆余曲折の道のりをうかがいました。 - 長万部町
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- 夫婦二人三脚で前を向き続ける。魚常明田鮮魚店80年の歴史と挑戦。
- 文:三川璃子 写真:小林大起
新鮮な魚や加工品がずらりと並び、隣には地元食材を使った料理が食べられる飲食店も。地元市民から観光客まで、幅広く愛される稚内の副港市場。ですが、2020年3月に経営不振により閉鎖を余儀なくされることに。そんな中、副港市場再興に向けて手を挙げた鮮魚店がいました。創業80年の魚常明田鮮魚店です。
「妻がいたから、前を向いてこれた」ーー2代目を受け継ぎ、約50年間共に魚屋を営み続ける夫婦。魚常明田鮮魚店の明田常臣さんと富美子さん、お二人にお話を伺います。 - 稚内市
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- 北限の地元食材を活かし、スイーツ文化を醸成する オレンジエッグの挑戦。
- 文:三川璃子 写真:小林大起
稚内のお土産店に並ぶ、たくさんの海産物。その中に、ひときわ目を引くかわいらしいパッケージのスイーツが置かれています。稚内の特産物「勇知いも」を使った、ポテラーナワッカナイです。 - 稚内市
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- 漁師に甘えびを獲る喜びを。蝦名漁業部が守る羽幌の活気
- 文:三川璃子 写真:原田啓介
全国甘えび漁獲量の7割を北海道が占め、その中でも水揚げ量トップクラスを誇る羽幌町。それを支えているのは、羽幌の漁師です。漁師たちが毎日約20時間もの間海の上に立ち、水揚げされた甘えびが食卓に届くのです。
そんな過酷な働き場に出る漁師たちに「甘えびを獲る喜びを感じてほしい」との想いで、甘えびの第6次産業化に取り組む蝦名漁業部。羽幌の活気を守るため、家族のために奮闘し続ける蝦名さんにお話を伺いました。 - 羽幌町
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- ふるさとの田んぼを守るため。抱き続ける持続可能な農業への想い。
- 文:高田江美子 写真:鈴木宇宙
自然に囲まれ、のどかな田園地帯が広がる南相馬市「高地区」は、古くから農業が営まれてきました。この地で脈々と受け継がれてきた農業の歴史の中で、時代の流れに合わせて柔軟に変化してきた会社があります。平成14年創業の高ライスセンターです。
法人設立当初から代表取締役として経営を担い、ふるさとの田んぼを守るため、さまざまな試行錯誤を繰り返してきた佐々木教喜さんにお話をうかがいました。 - 南相馬市
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- 北海道に眠るおいしいを世界へ ノースファームストックの躍進
- 文:浅利遥 編集:高橋さやか 写真:斉藤玲子
「生まれてきたからには、面白いものをつくりたい。」ーー北海道の食材を使った、個性あふれる商品を岩見沢から発信するブランドがあります。1964年創業の株式会社白亜ダイシンが2003年に立ち上げたノースファームストック。ミニトマトジュースやピクルス、ジャムをはじめ、150種類以上にもおよぶ商品ラインナップで、地元北海道はもとより首都圏でもその名が知られています。
もともとは、鍋や調理器具をあつかう金物屋さんだったという株式会社白亜ダイシン。北海道のおいしさを届けるブランド「ノースファームストック」に秘められた物語を取締役の早坂晋太郎さんにうかがいました。 - 岩見沢市
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- ひつじが先生。 55歳で挑んだ究極のチーズづくり
- 文:髙橋さやか 写真:斉藤玲子
「無いなら自分でつくってしまおう」ーー言葉にするのは簡単ですが、一歩踏み出すのは勇気が必要。ですが、それを軽々と飛び越えて現実のものにしていく人がいます。石狩市に牧場をつくり、搾りたての羊乳から究極のチーズづくりに挑む、石狩ひつじ牧場の山本知史さんです。20年以上にわたってチーズの輸入販売にたずさわる中でたどり着いた、「チーズの中で最もおいしいのは羊乳製チーズ」という答え。羊乳が流通していないのなら自分でひつじを育てよう、とスタートした石狩ひつじ牧場の物語をひもときます。 - 石狩市
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- 感性を研ぎ澄ませて届ける 一粒一粒に込めた徳光珈琲の情熱
- 文:本間幸乃 取材/編集:高橋さやか 写真:斉藤玲子
あなたは、どんな時にコーヒーを飲みますか?
朝目覚めの一杯。「よし!」と気合いを入れたい時。ほっと一息つきたい時。夜の読書のお供に。誰かとの語らいの時間に。
私たちの暮らしに溶け込むコーヒー。「より良質なものを暮らしへ届けたい」という想いで、日々焙煎を続けるのは、徳光珈琲代表の徳光康宏さんです。こだわりは産地直送の新鮮な豆。日本を代表する珈琲店で学んだ、確かな技術と知識で一粒一粒に目を通しています。一杯のコーヒーに込められた、覚悟と挑戦のストーリーを伺いました。 - 石狩市
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- 宝の水が育む土地で。雪が叶える宝水ワインという贈りもの
- 文:浅利遥 写真:斉藤玲子
日本各地で近年増加傾向にあるワイナリー。美味しいワインの原点を探る旅は、ここ北海道でも体感できます。ワイナリーを訪ねて感じる喜びは、葡萄栽培やワイン造りのことだけでなく、その土地の風土や歴史、人々の想いに触れられること。
今回訪れたワイナリーは、道内でも積雪量が特に多いことで知られる岩見沢市の宝水町にあります。雪国に住む人々にとっては厄介な雪。けれど「ワインにとって雪は宝物」だと、宝水ワイナリー代表の倉内武美さんは語ります。 - 岩見沢市
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- 生産者と食卓をつないで100余年 米どころのお米屋さんが紡ぐ価値
- 文:髙橋さやか 写真:斉藤玲子
北海道有数の米どころ、岩見沢。作付面積、収穫量ともに北海道No. 1をほこります。この地で1915年に創業した(有)山石前野商店は、100年以上にわたり米生産者と食卓をつないできました。五つ星お米マイスターの資格をもち、お米屋さんの新たな価値を創造しつづける、前野雅彦さんにお話をうかがいました。 - 岩見沢市
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- 「また食べたい」に応え続けて55年。地域に根ざす阿部精肉店の物語
- 文:本間 幸乃 取材・編集:髙橋さやか 写真:斉藤玲子
ショーケースにずらりと並ぶ厳選されたお肉を前に、「おいしそう・・」と思わずため息が。体も呼応するように「ぐぅ」と、お腹がなってしまいそう。恵庭市の住宅街にたたずむ阿部精肉店には、おいしいお肉をもとめて、平日午前から次々と足を運ぶ人の姿がみられました。
やわらかな日差しのなか出迎えてくださったのは、阿部精肉店代表の斉藤春代さん。「恵庭が大好き」と話す春代さんには、街並みそのままの穏やかなまなざしが感じられます。家族が生まれ育ったこの場所ではじまったお肉屋さんの物語。地域の人に愛されながら、地道に歩みつづけてきました。 - 恵庭市
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- 100年続いた農園を次世代へ 島田農園がつくるワクワクする恵庭
- 文:髙橋さやか 写真:斉藤玲子
恵庭の市街地から車で30分ほど行くと、おだやかな田園風景が広がる林田地区。この土地で農業を営む島田農園は、大正9年に富山県から移り住み、北海道のきびしい開拓時代を乗り越え、100年に渡って米づくりをつづけてきました。島田農園5代目として、さまざまな挑戦をつづける島田龍哉さんにお話をうかがいました。 - 恵庭市
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- 太陽電池をもっと身近に。 スフェラーパワーのたゆまぬ挑戦
- 文:髙橋さやか(Writing support:本間雪乃) 写真:斉藤玲子
「太陽電池は、なぜ平らでなければいけないのだろう?」
イノベーションは、誰もが当たり前だと思い見過ごしているものを疑うことから生まれます。地上に射すさまざまな角度からの光。「太陽電池を球面状にすれば、あらゆる方向からの光を取り込め、発電量が増やせるのでは?」そんなイメージを形にしたのが、球状太陽電池「スフェラー®️」です。「スフェラー®️」の可能性を模索し続ける、スフェラーパワー代表取締役社長の井本聡一郎さんにお話をうかがいました。 - 恵庭市
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- ひと口目で感動の味を ジェラテリアジジの飽くなき探求
- 文:髙橋さやか 写真:斉藤玲子
「イタリアで味わった感動を恵庭で届けたい」ーー熱い想いをこめて、ひんやり冷たいジェラートをつくり続けるジェラテリアジジ。日本ではここだけという、放牧認証を受けた水本牧場の生乳を使い、素材からお店づくりにいたるまで「そのままのイタリア」にこだわっています。その味は、本場イタリアからの旅行客も訪れるほど本格派。たくさんの人に「非日常のジェラート体験」を届けています。ジェラテリアジジで、統括マネージャーをつとめる太田 裕也さんにお話をうかがいました。 - 恵庭市
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- すべてはふるさとのために。60歳から始めた地域資源活用という恩返し
- 文:立花実咲 写真:嶋崎亜侑香
日本の田舎出身者は、よく「地元には何もない」と言います。けれど、本当にそうでしょうか? 都会になくて、田舎にしかないものは、ごまんと眠っています。
そばにあると当たり前にように思えるけれど、離れるとお宝に見えるもの。外と中の視点を持ちながら、地域資源に着目し、奔走している方がいます。都内在住の稚内出身者を集めたコミュニティ「東京稚内会」会長の小坂輝雄さんが、その一人です。 - 稚内市
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- 稚内牛乳から地域の酪農を盛り上げたい!ここでしかない味をお届け
- 文:立花実咲 写真:嶋崎亜侑香
稚内と聞くと、どんなキーワードを思い浮かべますか?
日本最北、宗谷岬、国境、漁業など、稚内に対するイメージは人それぞれ。酪農も、稚内の代名詞の一つです。
「稚内といえば酪農」というイメージを少しでも後押ししたい。そんな想いから2007年に誕生したブランドが「稚内牛乳」。赤いマークが目じるしです。 - 稚内市
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- 猿払ホタテの影の立役者。全国シェア10分の1を誇る巽冷凍食品の挑戦
- 文:立花実咲 写真:原田啓介
猿払の名物・ホタテ。1958年に禁漁になる危機に瀕しましたが、稚貝を放流して漁獲量を増やすことで乗り越え、今では指折りの産地の一つです。
「猿払といえばホタテ」というブランドを、日本中に浸透させてきた立役者の一つが、巽冷凍食品(株)。1952年に初代社長が、個人商店として立ち上げた企業です。
創業から約70年。現在では、国内で流通しているホタテの10分の1のシェアを誇るまでに成長しました。猿払のホタテの品質と信頼を守る、巽冷凍食品さんの3代目代表取締役社長・小山内賢一さんにお話を伺いました。 - 猿払村
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- 猿払の看板でありたい。村で初めての農業法人「北の大地」
- 文:立花実咲 写真:原田啓介
かつて酪農といえば、何度も大量の餌やりをしたり、朝から搾乳したりと、体力が必要で忙しい仕事というイメージが強かったように思います。
動物と向き合う仕事ですから、今でも大変な部分こそありますが、テクノロジーの力を借りて効率化が進んできました。国が後継者不足を解消するため、設備投資の補助などを積極的におこなっていることから、IoT技術を取り入れやすくなっているそう。
猿払村の中でも、酪農の先駆者の一人として村で最初に法人化し、牛乳を生産してきた「北の大地」。その軌跡と、猿払で酪農を営む想いをうかがいました。 - 猿払村
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- 五感で三笠を味わえる場を 畑の中のレストランEKARAが目指す未来
- 文:高橋さやか 写真:斉藤玲子
北海道らしいのどかな景色が広がる三笠の田園地帯に、ポツンと佇む「畑の中のレストランEKARA」。2019年、この地で代々農業を営んできた、三笠すずき農園の鈴木秀利さんが自社農園の敷地内にオープンしました。
レストランでは、自社農園で育った野菜をはじめ、地域の食材を使った四季折々のお料理が楽しめ、併設されたコテージでの宿泊も可能。ゆったりと時間をかけて、五感で三笠を味わうことができる場所です。
「畑を感じながら食を楽しむ時間を、たくさんの人に味わってもらいたい」という、オーナーの鈴木秀利さんにお話をうかがいました。 - 三笠市
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- 土地の時間をボトルにつめて 空知ワインのパイオニアが描く地図
- 写真提供:山﨑ワイナリー
文:高橋さやか 写真:斉藤玲子
北海道の丘陵地で代々受け継いだ農地を活用しながら、家族で営むワイナリー。その言葉の響きに、どこか牧歌的なイメージを抱きながら向かった、三笠市の達布地域。雪の壁の合間を縫いながら、小高い丘を上り辿り着いたワイナリーで出迎えてくれたのは、1人の青年でした。
立体的な視座で語られるワイナリーのこれまでと、これから。目の前に現れた青年から語られる言葉は、ひとつひとつの密度が高く、当初抱いていたイメージはわずか数分で打ち破られます。言葉の端々に垣間見える、目の前の青年が経験してきた時間の濃さ、思考の深さ。
空知ワインのパイオニアとして、三笠市達布地域で20年近くワイナリーを営む山﨑ワイナリーの山﨑太地さんにお話をうかがいました。 - 三笠市
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- 笠井旅館の手作りプリン「さるっぷりん」は恩返しから始まった
- 文:立花実咲 写真:原田啓介
猿払村のお土産として人気の「さるっぷりん」。プリンを作っているのは、実は創業1927年の老舗旅館の女将さんなのです。
「なぜ旅館がプリンを……?」。筆者も、初めはそう思いました。
宿泊施設としての営業に加え、食堂も営んでいる「笠井旅館」さん。猿払取材最終日のランチをいただきながら、「さるっぷりん」誕生のストーリーを女将の笠井里恵さんに、うかがいます。 - 猿払村
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- 村民の声から生まれた「さるふつ牛乳」実直に積み上げた30年間とこれから
- 文:立花実咲 写真:原田啓介
有限会社猿払村畜産振興公社が運営する、乳製品の加工場「牛乳(ちち)と肉の館」ができたのは、1990年のこと。当時、地域活性化を目的にした、一村一品運動がさかんで、各地に商品開発のための施設が次々に立ち上がりました。 - 猿払村
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- 変わらない味を守りつづける使命 廻り道してたどりついた 名物「かにめし」の一本道
- 文:高橋さやか 写真:斉藤玲子
長万部の代名詞ともいえる名物「かにめし」。その草分け的存在である「かにめし本舗かなや」は、1928年の創業から駅弁を販売。試行錯誤を重ねながら、1950年に「かにめし」を完成させて以来、変わらぬ味で日本各地の人々に愛され続けています。時代の変化の中で伝統の味を守り続ける、(有)かにめし本舗かなや四代目の金谷圭一郎さんに、お話をうかがいました。 - 長万部町
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- ほっこり甘い「勇知いも」の起死回生と未来へ続く物語
- 文:立花実咲 写真:原田啓介
稚内市には、日本最北のじゃがいもがあります。
たっぷり含んだデンプンのはたらきで、ほっこり甘く、スイーツにも使われている「勇知いも」です。 - 稚内市
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- のびのび育った放牧豚のおいしさを最大限に ファーマーズファクトリーが届ける無垢なおいしさ
- 文:高橋さやか 写真:高橋洋平
緑あふれる厚真町の農場でのびのびと育った放牧豚を原料に、自然素材だけでつくられるファーマーズファクトリーのハム・ソーセージ。「優しい味でいくらでも食べられる」とお客様に評される製品は、有機・無添加食品の通信販売を行う大手企業でも取り扱われるほど、高品質です。「豚とともに歩んできた」と語るファーマーズファクトリーの伊藤社長と営業部の上村さんにお話をうかがいました。 - 恵庭市
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- 土地への愛と敬意が原動力。ふだんづかいのたまごを作る「カヤニファーム」の道産子アイデンティティ
- 文:立花実咲 写真:原田啓介
「カゴを持って、たまごを買いにくる方もいらっしゃいますよ」。
手作りのアスレチックが並ぶ、緑がまぶしい庭で、伊藤香織さんは、そうおっしゃいました。
最北の地・稚内で平飼い養鶏をしている「カヤニファーム」の伊藤さん。すべて独学で始めたという行動力と情熱を秘め、地に足をつけて暮らすことを心から楽しみ、大切にしている女性です。 - 稚内市
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- 人生を変えたモッツァレラチーズ みるくのアトリエ寺田牧場の挑戦
- 文:高橋さやか 写真:高橋洋平
しぼりたてのミルクのフレッシュな味わいを生かしたチーズをつくりたい。
まだ日本でモッツァレラチーズが出始めだった20年ほど前、独学でチーズ作りに挑んだ男性が恵庭にいました。みるくのアトリエ寺田牧場の寺田和弘さんです。
寺田さんが作るモッツァレラチーズは、ふんわりとした食感と、とろけるようなミルクの優しい味わい。「いままで食べていたものはなんだったの?」と、モッツァレラの固定概念が覆されるほどです。
酪農家、チーズ職人、イタリア料理のシェフという3つの顔をもつ寺田さんに、理想のチーズができるまでの試行錯誤と、その原動力についてお話をうかがいました。 - 恵庭市
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- アメリカで描いた夢を恵庭で現実に オンリーワン×ナンバーワンでつくりあげた余湖農園の軌跡
- 文:高橋さやか 写真:斉藤玲子
かっこいい農業、もうかる農業、市民参加型の農業。26歳の頃、研修のためにおとずれたアメリカで見たのは、日本の30年先をいく農業でした。
「いつか自分もこんな農業を形にしたい」ーーそんな想いを胸に、時間をかけて理想を現実のものにしてきた余湖農園代表の余湖智さん。まだ、6次産業化という言葉がなかった時代から、自社商品の開発や流通、観光農園を手がけてきました。約50年にわたる軌跡をたどります。 - 恵庭市
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- 深く掘り下げられるのが専門店の面白さ トモヱベーグルが豊かにする日々の食卓
- 文:高橋さやか 写真:斉藤玲子
ひと口ほおばると、パリッとした皮の食感。モチモチした歯応えに、小麦と酵母のやさしい風味。おいしさに加え、1つでお腹いっぱいになるボリュームがトモヱベーグルのうれしいところです。
トモヱベーグルを営む角井さんは、お母さん、お兄さんも独自にベーグル店を経営するというユニークなご家族。自身をパン職人ではなく「研究者」と語る角井さんが、生まれ故郷の埼玉をはなれ、恵庭でつくる「世界でここだけのトモヱベーグル」について、お話をききました。 - 恵庭市